軟弱な地質を持つ地域の地方自治体選出の市議会議員は、必ずこの急傾斜対策事業に取り組むはずです。私のまち・掛川市でも軟弱な地盤が多く、この事業の待機地域が多いのが現状です。私も市議2年目から関わっていますが、ようやく工事用重機の音が聞こえてきたのが昨年からです。下ごしらえの調整や事業実施計画までおよそ7年かかりました。今ももう一か所以前からの続きを支援しています。こちらももう5年目でしょうか。
その間に裏山が崩れてきたら、それは不運となってしまいます。中山間地域には宅地が少ないのです。少ない宅地を維持するのは地域の課題です。人口減少にならないために。
ただ、残念ながらこの受益者の5%負担と言う有難い急傾斜対策事業は、5軒以上が連なるエリアと他の要件が当てはまる所しか使えませんで、家が1軒、2軒と言うのでは活用できません。裏山が崩壊してご自分で壁を積み上げた方がおられて、何も出来なかったことを今でも複雑に感じています。
お茶畑が連なる所は、地滑り地帯と言う共通点があるのでは?いう論文を、私の知人が外国の学会へ出すとか言う話を聞いたことがあります。そうばかりではないと思いますが、とにかく掛川市など地盤の悪い地域は県内多いと思われます。
ハザードマップを良くごらんになって、急傾斜地対策事業だけに頼らず、逃げることは一番大事なことで、皆様方を守る全てをベストミックスして頂きたいと思います。