県の第4次地震被害想定第一次報告に、対応策は?

 私が少し意外だったのは、掛川市の死者の想定が800人に、全壊焼失家屋2万1千棟(ちなみに人口が大きい磐田市が死者想定1900人に、家屋被害2万7千棟)。地質や地形の問題もあろうかとおもいますが、耐震工事が進んでいないという複合的な要因か?・・この根拠を調べなければ対策は考えられないと思います。
 
 以前は、耐震補強助成事業が、県下でもトップクラスで手厚い掛川市でした。さらに命を守るために、緊急輸送路指定幹線道路の沿線家屋の耐震率を向上させるための政策を打つことを私は提言していました。
 今回、県でも緊急輸送路幹線道路の整備費なども盛り込むようですが、道路ができても沿線の住宅が道路に横たわってしまうのでは緊急道路として機能しません。いろいろな角度から整備方針を定めてほしいものです。

 津波対策の防潮堤に目が行きがちで、今後10年間で4000億円という巨額な対策費を盛り込んだ「地震・津波対策アクションプログラム2013」をどのように実行に移すのか?ハードソフト両面で考察していただきたい。とにかく、構造物に命を守ってもらうことだけでは片付かない、「逃げる」「とにかく早く逃げる」「逃げる場所がある」ことが大切でしょう。津波は2分4分でやってくることも想定されています。

 海も山も抱えている掛川市です。
そこに住む市民がその対策を考え、一緒に行動することが第一大切なことでしょう。
掛川市の海岸線は県の管理ですが、漁港海岸は市町の管理です。財政厳しい折から県の施策通りには運ばないでしょう。
 いつ来てもおかしくない大地震。ハードができる前にも、早期にソフト対策を始めるべきことでしょう。

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