TPPと言えば思い出すことがあります

 ここ数日にわかにまたTPPです。春の統一地方選挙のころも大きな話題でした。TPPと言えば思い出すことは、選挙中のこと。
 1つは小笠医師会の政治連盟様からの質問状が確か3月26日付でお届け頂き3月31日が提出期限でありました。選挙告示日の前の日でした。
 選挙一色の時期でありましたし、専門性が高いご質問で、大変困りましたが、良い勉強になりました。
 EPA(経済連携協定)でアジア諸国から日本の看護師になる為に来日され、日本語の国家試験に大変苦労される厳しい現状を伝えるニュースなど見ておりましたが、医療現場においてもTPPの影響を危惧する医師会の先生方が大勢おられることをその質問状で知りました。核心に触れることもできず、うまく答えられなかったと記憶しています。
 もう1つは、掛川市の農協の会議室で、3人の候補者から意見を聴く会を設営して頂きましたが、その折、TPPについてどう思うかとご質問頂きました。TPPやEPA加盟の諸外国の農業の壊滅的状況を憂慮される農協や農家の皆様にとって、その不安を払しょくできる充分な説明ができませんでした。
 江戸時代の国づくりのように、鎖国の日本が経済も文化も単体でまわせたのはどうしてだろう?と素朴に考えることがあります。今の私達の社会において、どういう経済なら良いのでしょうか?資源や人口や国土で有利性を持たない国、そしてアメリカと中国の間でファジーな外交を基本に据えている国、やはり科学技術創造立国的将来像を追いつつ、食料の安定自給のバランスを考えるのが政治ではないでしょうか?
 知人が手紙をくれました。
TPPに加盟しても諸外国とは比べモノにならない日本の高水準の農業生産であり、様々な観点から、影響を極力小さくできると書いてあります。(・・加盟しなくてもこのままの日本の農業では活路が見出せない・・例えば・・と産物ごとに根拠を書いてくれました。)
 もう一人の知人が言いました。
農業土木予算が縮減されて今後の見通しがたたないが、農業土木の予算はTPP加盟が大きな起爆剤であり、基盤整備は以前のように推進されるであろう。強い農業経営を創るため。そうでなければ予算のゆくえはさらに縮減かもしれないと。
 つづく・・・ コメの戸別補償制度について

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