3日の憲法記念日にさまざまな憲法談義

 以前、新聞記者の方から、憲法についての考え方を聞かれたことがありました。憲法を学んでいないため、恥ずかしい思いをしました。私たちは社会科の授業で、9条だけは重要という勉強をしてきた世代です。9条は昔も今もすごいものです。
 この平和憲法であり、人権尊重・民主主権・をうたったこの3つの柱は、私たちを守る絶対的なものであって、素晴らしい憲法です。ですから護憲派である私です。
 
 しかし、その私でも改正してほしいことがいくつかあるのです。
環境のことが書かれていないことを、存じています。水利権や源流域の水質保持で悩まされた私にとって、環境のことが憲法にないことをおかしいと思っていました。
地方自治に対する考え方も、国と地方の関係性が、融合型?ファジーすぎる役割分担?こんなことも時代にあった「かたち」ができるよう、最高規範にうたってほしいところです。
 
 護憲で改正という意見が、今までは学問的に変?に思えていて、新聞記者の方に「まるで知識なし!」と取られるのではないかと恥じたりしていました。

 でも、小林節教授の著書を読んで、「ストーン」と気持ちの中に入って、もやもや感が消えました。
日本だけが改憲に難しいルールではなく、諸外国と同じほどの難易度レベルであるのに、日本だけ改憲ができにくいのは、日本が憲法を自ら作ったことがない国民だからという推測も、そういえば明治憲法もドイツの憲法を確かお手本でしたね。現憲法はGHQの草案。

 平和憲法の世界に類のない最高規範を持つ国民としての自覚の中で、変えるべきところは改正へという考察や、議論をしていく時期であるのではないでしょうか?
国防軍とかいうお話ではなく、96条の改正緩和ということでもありません。
 国家権力を統制し、国民の人権を守り、国民の幸福を支える規範の憲法は、刑法や民法とはベクトルが違います。「国民はこうすべき」というものではないわけで、私たちが幸せになるための国家の規範なのですね。

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