企業局の汚職、県議会の予算・決算の審議に問題も

 県議会では予算委員会がありません。予算は上程される前に、各会派に説明が2度ほどあり、予算が固まる前に議員らからの要望を反映すると言うかたちで予定調和をしています。そして上程され、委員会を設置せず、議員らは各自の判断で常任委員会や一般質問で総論的に質疑をします。このスタイルでは細部の調査も議論も出来にくいものです。
 決算は、決算委員会が設置されます。70人ほどの議員が4年の任期に1回だけ所属する順番制であり、毎年11月に12日間程の審議が続きます。1兆4千億円を18人の議員で一人で何時間も質問出来ないので1日15分から30分ぐらいの時間で質疑をします。
 この決算でも詳細にわたる調査は出来ません。一問一答制のように、決算の結果を見て政策提言を展開する場になっているのですが、政策議論まで発展的に質疑ができるテクニックを有する議員は数少ないのではと感じました。そして時間が余りにもないので、何千億円の各部の予算において議員一人が発言できる項目も5問できるかどうかです。
 このような実態を垣間見て、議会改革の必要性を強く感じていました。県職員の汚職を考えるとき、汚職した職員は決して許されませんが、議会の役割は十分果たしていたかも議員らは考えるべきではないでしょうか?議会のチェック機能は働いていたのでしょうか?落札率が99%以上とは、、、、
 議員の4分の1ではなく、全ての議員が、毎年の予算・決算にもっと関わりを持つ必要があるのではないでしょうか?事業仕分けもするようになった背景も同じ所からと感じています。
 企業局の水道の水価の低さと掛川市の水道料金の高さもいつも疑問視していました。県民において平等で公平であることが望ましいはずです。企業局は目的はわかりやすく、実態はわかりにくい所です。社会構造の変化を求める時代に、毎年同じことを繰り返してよいことと、そうでなく変革していくべきことがあるはずです。1年8カ月の県議の在任期間の短さでは、問題意識の段階で終わってしまいました。県民の皆様の前に、気づいていても出来なかったことに、申し訳く存じます。

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「デフレの正体」の著者の講演を拝聴して

 目からうろこのさっぱり感を覚える藻谷氏のデータ分析でした。帰りには書店に行って本を買い求め、講演内容が同じものでありましたから最後の「ではどうする日本」とでもいうまとめの辺りを一気に読みました。

 日本の今までの繁栄はやはり人口に支えられてきたことがはっきりわかりました。生産年齢人口(15歳~64歳)の規模が大きかった時代は消費も拡大し、これから始まる高齢化率の増加による影響は大変厳しく大きいことが分かりました。例えば掛川市は2005年から2015年までに人口が2100人増加するが、65歳以上の人口は6600人28%増、75歳以上の人口は3500人30%増。浜松市は6000人人口が増加するが、65歳以上は5万3千人33%増、75歳以上3万3千人44%増。掛川と浜松では増加率で考えると掛川市の方が優秀となります。実際に全国でも沖縄県の次に掛川が良い値だそうです。

 ケインズもスミスも75歳以上がこんなにもいる世の中ではない所での経済学だったと言われたので、思わず・「納得」してしまいました。
 物が売れない、内需が好転しない、円高で輸出が厳しいなどとテレビ等のマスコミから伝えられるイメージで捉えないで、しっかりデータを分析しさえすれば対応が考えられるはずと講師は言われます。
 活路はいくつか示されています。そのどれもが「納得」するものです。連休の読書の1冊に「デフレの正体」もいいかもしれません。私達はテレビのみのさんのようなコメンテーターの方に頼りすぎていたかもしれませんね。

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いくつかの点で、大いに賛同、医療・看護・介護・福祉

 毎年市内の医療・薬剤・看護・介護の関係団体が、企画運営してくださる医療政策講演会は、医師である国会議員を講師としてお招きされます。
 本日は民主党の参議院議員桜井充先生が講師をお務め下さいました。

 本題は、小泉改革や 、アメリカからの外圧などで、日本の医療や保険がどうなったか等お話しだったように思いますが、幅広い角度や知見から色々なお話しが出てきました。

 その中で、私の平素考えるところと同じことを聞けたので、大変励まされたように感じます。
①国の補助金が出ない看護師らの経営の「ナーシング・ホーム」の考え方の重要性、介護保険制度設計や特養施設の見直し。
②介護における口腔への対応の必要性から医療と歯科との連携推進。(これは私の考える茶の効能と口腔環境改善への関係性の研究へ繋がる)③児童福祉(虐待など)の観点や働き方の見直しで、0歳児保育を施設保育ではなく家庭保育が当たり前に出来るシステムの構築。など

 そのほか、色々なデータを駆使した説明で大変勉強になりました。例えば口腔の清潔が認知症を軽減させる、医療費の割合の高いアメリカなどより最高の水準の医療が提供されている日本。内需拡大策としてに医療から介護分野への税を投入し、経済の活性化へ「ものづくり」に頼りすぎないもう1つの柱も創るべきという解説も。  新病院開院に向けて、地域医療の構築に大切な時期を迎えているだけに、大変参考になりました。

 質問には関係者がしたいだろうと遠慮してしまいましたが、看護師の職務権限拡大を法改正で行う準備があるか否かを伺いたかったです。
 また機会があれば訪ねてみます。
 

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「お茶振興法」の基本方針(案)へのパブコメ

 3月はこの活動に終始しました。10日までパブコメ提案期間に、31項目の意見を提出しました。団体・個人を合わせてそれほど多くの意見が寄せられたわけではないようです。その後15日にはインストラクター協会としての追加意見を出すことになり、その取りまとめも。22日には徹夜に近い状態でまとめ、農水省へ協会の意見として提出しました。
 私が問題としていることは次の点です。
①生産地の現状認識の甘さ、②セシウム対策に限らず、総合的な安全安心な茶づくりへの対応強化、③消費拡大・新マーケットへの転換・輸出戦略の基本的スタンス(文化・機能性)、④中山間地茶業の現状認識に甘さと中山間地域直接支払い制度の拡充、④市民主体のお茶のまちづくりの推進、⑤茶道だけでなく多様な喫茶の価値の創造、⑥茶文化及び茶文化財の多様性、⑦機能性の研究推進、⑧人材育成、茶学のすすめなどです。
 数々の意見は、方針案を修正しているようで、真摯な農水省の対応に感謝しつつ、今後の大事な方針だけに、多くの意見が更に盛り込まれることを期待しています。
 茶業界が初めて持つことが出来た法律です。そして初めての法に係る基本方針です。大切なものですから、意見を申し上げて行きたいものです。・・・ただ、今月末が区切りのようです。もう時間がありません。・・・

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パート45万人に社会保険適用

 以前、「未適用事業所」の存在を問題視された方から相談を受け、年金事務所へ通って要請をしたことがあります。これは、当然社会保険に加入すべきを国保対応にして、事業所が社会保険料(半額)を出さないでいることの問題です。正規で働く者の権利を奪っている事業所も数は少ないものの、存在するのも現実です。
 今日の新聞によると、501人以上の大企業では今回パート雇用においても社会保険への加入を義務付けられるようですが、中小企業では導入されることの可能性は?と考えると、、、厳しいでしょうか。
 雇用環境の格差は広がるばかりです。働きがいのある社会保障が受けられる雇用環境となるよう沢山の議論と英断が必要なのでしょう。
 

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株価が1万円台を回復。マーケットの動向と日銀の苦渋

 円安に、株価は上昇へ。株価の1万円台は7カ月半ぶりとか。
「デフレは成長力の低下の裏返しの現象」ととらえている日銀は、金融緩和と成長力の強化策を一体で進めています。貸出枠を2兆円増の5兆51千億円に、中小の企業向けに外貨建ての貸出枠の創設、東日本大震災の金融機関貸出制度の延長など。新産業への育成を急がなければ成長力が強化されず、そしてデフレも脱却できないと考えてのことでしょう。
 ただ、色々な方々の論調を見ると、「時間を買う」ということがどこまで許されるか、副作用は現れないか?と。
 政治はスピード感をもって、速く成長戦略を一層進めていかなければ、この措置が一時しのぎになってしまうのでしょう。政治は政局ではない対応を心から期待します。 

 昨夜の記事に追加:
電車で知り合いに出会いました。この経済の話をして「今から日本はどういう経済を創るか、楽しみですね、面白く新聞を読んでいます」と言うと、「僕もそう思います。でもね、どうして子供達の就職戦線の前に、日銀の緩和策が出なかったのだろうか?昨年秋でも良かったのでは?会社が明るい材料がないから採用を手控えるでしょ」と言われました。良くわからないのですがやはりアメリカの景気の光明が見えなければ、効果がないと見たのでしょうか?などと意見交換しました。知人同士の会話に経済状況をするように、経済がより生活に直結する時代を迎えているのでしょう。
 

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昨年の3・11の大地震の約20分前に知事室を退席

 あの地震、知事面談直後のことでした。以前から会派許可を頂き、その日がようやく来て、2時から30分間カテキンやテアニン研究の第一人者の教授お二人と私は、知事にお会いして、県立大学での緑茶の効能研究の意義と成果、そしてこれからの位置づけなどの懇談をしていました。
 その時は、その直後に未曾有の大災害がくることなど想像だにしていませんでした。
 あれから1年が経ち、県政に関われない立場になってしまい、新規活動はままなりません。茶学の大学化構想や、効能研究センター構想を始める第一歩であり、残念でした。ご一緒していただいた教授の先生方には申し訳ないことをしました。
 もう少し、実は目的があって、掛川スタディの継続が危ぶまれていましたので、国の3カ年の事業終了後を見据えた活動の一環でした。様々な立場の皆さんが御尽力下さっていますが、私も少し活動しておりました。出来るものなら、もう少し大規模のコホートや、その他の臨床試験が行われることを期待していましたから。
 今回の御茶振興法の基本方針のパブコメには、効能研究の位置づけは柱の1つのようにしっかり書かれています。しかし、人材育成の項はないので、意見としてその辺りのことも提案したところです。
 新たらしい農業のあり方は、私達一人ひとり関わっている者が導くものです。だれも方向性を示してはくれません。どのような所からも情報が入り、様々な見地から将来の大切なものの夢を追いかけたいものです。

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地域医療と市民力~オレンジティから学ぶこと~

 地域医療には市民力が大きく影響すると考えるようになっている私です。新病院を建設すると決まった時から、すでに病院ボランティアの重要性を議会で論じたり、Fanという地域医療を考える会の皆様の活動に共感したり、医師の確保が厳しい地域性を補完するには「市民力」しかないのではと強く感じています。
 熱海に本部を置く「オレンジティ」の活動には敬服するばかりです。自らががん患者である理事長の考え方に賛同される会員らが、患者・家族支援やそして政治への政策提言などされて、患者に寄り添うきめ細かな環境整備のため、また予防体制の実現のために活動を展開されています。全国へその志が伝播し東京始め他の都市へ。
 私の注目は、医療従事者ではない一般のボランティアがするサポートであることです。まさしく市民力であります。
 これから、この市民力が地域医療の政策に位置づけられ、それを支援する仕組みを整えるることが良いことなのか、そうでないのか等、掘り下げて議論を聞いてみたいと思いました。またその他、病院内にオレンジティは入らない、その役割は置かないと教えて頂きましたが、病院との連携はどのようなのでしょうか?ほとんど情報がないわけですから、一度熱海をお尋ねさせて頂こうと思います。
 でも、地域医療に大切な「市民力」の1つのかたちと言うこは理解しています。

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完敗、読書活動推進予算は、結果わずかなもので終わる

 読書活動を推進するため、合わせて総合学習他の教科の充実を図るため、学校内の図書館に学校図書館司書を配置することを求める活動を展開してきました。ブログなどに何回か書いています。

 自費で先進地の島根県まで視察に行ったこともありましたね。私のやり残しのお仕事でした。

 来年度予算の中には、わずか5~6百万円の2か所の支援委員配置事業となりました。これは、国の12月27日の通達で、学校司書配置に150億円小学校へ9800人、中学校へ4500人配置されることになったあおりから県がせずとも国の予算を使って行く方向になったためです。

 全体の為にはこれが制度化されて、一過性で終わらないことは重要です。しかし来年も頂ける可能性は高くはありません。
 県は、今年初めて取り組む学校図書館司書配置の適正さを支援員を通じて表して、どこの学校でも学校図書館司書が配置されるよう根拠を示して頂きたいと思います。

 始まる新たな取り組みに期待しつつ、これからも出来る運動を展開して参りましょう。

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農水省からHP上で提示「お茶の振興法」に係る基本方針素案のパブコメ

 2月10日から3月10日まで、パブリックコメントを求められています。ボリュウム的には7ページのものです。
 パブコメを出させて頂こうと思ってはいますが、今、定める基本方針には素案の視点ではなく、もっと多様な価値観をふんだんにちりばめた勇気が出てくるような方針にしたいものです。
 今までの施策展開にとらわれない、もっと伸びやかで自由で、そして人々に優しいお茶の振興法となるよう皆様の協力を頂きたいところです。

 追記:3月7日には農水省へパブコメを提出しました。31項目も意見を述べさせていただきました。この関係ではまだ違った手段もとり、皆さんの意見が反映されるようにして参りたいと活動中です。

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