「保育園に落ちたのは私です」は、大変な世論を巻き起こしています。
日頃の私の活動の中で、女性の生活や活躍の環境を整えることは大きなウエイトです。
その中でも「子育て支援は親支援」というテーマは、特に大切にしているつもりです。
このテーマ活動では、特に3つの視点で考えています。1つに社会全体で子育てを応援できる社会文化を創る、2つに企業や事業所で1歳以上の育児休業を取得しやすい社内合意とその対策、3つに公立私立保育園に合わせて企業内保育所の整備促進です。
27年度に、市内で初めて民間企業内保育園設置にかかる活動を官民協働の中で私も関わらせて頂いています。企業の先進的考え方をバックに、1年未満準備で、4月5日には開園を迎えます。関係者一同喜んでいます。
ただ、幾つかの課題が見えてきました。関わったから学べたことでもあります。
1・たとえ企業内保育園ができても自社の保育園を選択せず、大規模園を選ばれる方もいます。これは、3歳児以降の大きな集団生活を体験させたいという中で、3歳児定員に空きがあって転園がスムーズに運ぶか、また運んでも負担は大きいか、などの不安からの起因かもしれません。もう一方で0歳~3歳児までの保育の重要性を考えて20人規模の小規模園を選ぶという選択もあるわけですが、それを考察する情報の提供が保護者に少ないと言えます。せっかくできた企業内保育所に園児が少なく、大規模園で待機児童が解消されない事態や、今後企業内保育所を前向きに考える企業が少なくなるというのは、社会的に損失です。保護者の自由な選択が多様に実現でき、社会的にも豊かな回転となるように政治の果たす役割は大きいのです。
2・また今後、認可外保育園も沢山あり、大規模保育園がキーステーションとなって交流会議等を設置して、3歳児以降の受け入れ策、それぞれのデメリットを補い合うような取り組みも必要になってくることでしょう。
3・更に、掛川市では小児科医が少なく、各園では協力医師を探すのがきわめて難しい状況です。
以上3点を特に政治課題として市役所担当課へ保育園設置企業から要望書を提出して頂きました。
このような一つ一つを解決していかなければ、若者世帯では安心して子育てに向き合えないし、待機児童も減少しないし、さらに女性の活躍を即す言葉は、掛け声だけ?絵に描いた餅?選挙対策?になってしまうのです。