国の借金1000兆円、ひとり792万円。財政はギリシャ以上に厳しい

いよいよ、国の借金は1000兆円を超えました。緊急経済対策や国土強靭化等の大型財政出動の公共事業を取り入れたことで、政権交代後で100兆円の増加とも言われていますね。
国の財政の健全化は言うに及ばず、各自治体も財政改革は必須です。
私たちの市でも一時、財政調整基金が数億円まで減少し、その後民主党政権時に交付税の増額で何十億円余の積み増しができたものの、病院の清算や津波対策などで、多くの基金を取り崩しているのではないか?と、今後の財政運営を心配するところです。

昨日のニュースでGDPの数値が思ったように伸びないようで、市場の思惑は縮小気味と伝えていました。
これからどんな経済になるのでしょう。株式も伸び悩みを見ています。消費税の8%はどのタイミングでしょうか?

国政では安定多数を占められている与党には、国民の信頼があるわけですから、痛みを伴う改革も説明責任を果たしていただきながら推進して頂き、格差がますます拡大するこれからの日本の姿を見据えて、国民の期待に応えて頂きたいと思います。

付け加え:過疎法の要件拡大が新聞にありましたが、過疎法の該当するエリアはごくわずか、格差対策とするのは、どこか違うのでは?過疎法が活用できる地域では、もう学校は廃校になっているところも多いはずです。
見せかけの手立てでは困ります。

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県の第4次地震被害想定第一次報告に、対応策は?

 私が少し意外だったのは、掛川市の死者の想定が800人に、全壊焼失家屋2万1千棟(ちなみに人口が大きい磐田市が死者想定1900人に、家屋被害2万7千棟)。地質や地形の問題もあろうかとおもいますが、耐震工事が進んでいないという複合的な要因か?・・この根拠を調べなければ対策は考えられないと思います。
 
 以前は、耐震補強助成事業が、県下でもトップクラスで手厚い掛川市でした。さらに命を守るために、緊急輸送路指定幹線道路の沿線家屋の耐震率を向上させるための政策を打つことを私は提言していました。
 今回、県でも緊急輸送路幹線道路の整備費なども盛り込むようですが、道路ができても沿線の住宅が道路に横たわってしまうのでは緊急道路として機能しません。いろいろな角度から整備方針を定めてほしいものです。

 津波対策の防潮堤に目が行きがちで、今後10年間で4000億円という巨額な対策費を盛り込んだ「地震・津波対策アクションプログラム2013」をどのように実行に移すのか?ハードソフト両面で考察していただきたい。とにかく、構造物に命を守ってもらうことだけでは片付かない、「逃げる」「とにかく早く逃げる」「逃げる場所がある」ことが大切でしょう。津波は2分4分でやってくることも想定されています。

 海も山も抱えている掛川市です。
そこに住む市民がその対策を考え、一緒に行動することが第一大切なことでしょう。
掛川市の海岸線は県の管理ですが、漁港海岸は市町の管理です。財政厳しい折から県の施策通りには運ばないでしょう。
 いつ来てもおかしくない大地震。ハードができる前にも、早期にソフト対策を始めるべきことでしょう。

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銀行が公的支援を活用できるサポートデスクを設置しているとのこと

 地元の信用金庫さんが、以前から取り組んでおられた中小企業の経営革新計画作成支援のようなものでしょうか。新聞のは静岡銀行の名がありました。
 国や県の支援制度を上手に活用できることは、イノベーションをしていきたい企業にとってもメリット。支援制度をよく調べていただいてマッチングして頂いて、活用できるならば、その後おお取引も発生して両得です。
 なんと4月に締め切った「ものづくり補助金」最大1千万円の公募は520件の応募があり218件が採択されたもよう。
 国の成長戦略の政策の中で、同様の制度はまだまだ出てくるはず。いろいろな分野で利用できるよう、まずは金融機関で相談されたらどうでしょう。仲間を募って団体で海外戦略を仕掛けてもいいですね。

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中小企業、厚生年金代行割れ解散で5200億円の負担

ようやく選挙の気持ちが切り替わったようで、新聞に目が向くようになりました。自覚症状はなくも選挙の時は選挙モードになっているのだと後から気づく我であります。
 目を引く話題がいくつかありました。
 企業の現預金が最高を更新して225兆円になった。しかし、設備投資に回らず、内部留保、それは多くが国や地方の借金の穴埋めに向かっているように。
 参議院6月19日可決成立した厚生年金基金制度改革法。9割の基金に解散を迫るもの。母体企業が損失補てんを2000万円近くしなければならない中小企業もあり、大変な様相です。景気回復にも影響もあるかもしれません。・・どうして厚生年金部分の代行割れが大きくならない時期に、その運用を止めることができなかったのでしょうか?投資はそう簡単にやめられないものですが、決断というものの遅れが被害を拡大しますね。
内部留保金が多い企業はよろしいでしょうが、中小に企業には今後の行方が気になるところでしょう。
 もう1つ、民活空港法成立とありました。空港運営権が民間へ売却されます。その対象に見込まれている空港に静岡空港の名も見えます。収益性の高い仙台空港などは争奪戦も。今後の動きを注視したいところです。

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アベノミクスの成長戦略第3弾を拝聴。「規制緩和」ダッシュ

 一か月も活動報告を書かず失礼しました。
本日品川の高輪プリンスにて1700人の学習会へ参加しました。講師は安倍総理大臣。マスコミの数が半端じゃなくて、夜のニュースでもトップニュースで扱われ、株式投資会社でも固唾をのんで注目していたよう。でも結果株価は下落。投資筋の期待通りには行かなかった模様ですね。法人税や雇用環境の踏込を期待していたようでしたが。明日の新聞には詳しく記載されるはずですが、私が覚えているものを列記するならば、次のようなことをおっしゃっていました。
 民間活力がアベノミクスのエンジン。民間の力の爆発の時だ!
 市販薬のネット販売の解禁、保険外診療の拡大支援、容積率の緩和・PFIで官民でインフラ整備、薬事法緩和、電力会社支援でエネルギーの地産地消、高性能の火力発電、発送電分離、耕作放棄地解消、国家戦略特区、農業のグローバル化1兆円の輸出などなど
 個別にあげられたので、こういう国にしたいからこのビジョンをもって経済を活性化させるというものではありませんでした。今まで規制緩和できななくて、ずっと先送りにしてきたことを整理しただけに感じてしまいます。
 1つだけ私の注目は、健康食品等「特保」の認証を取らずとも「機能性」を表示できるようになるという見解が示されたことです。茶の機能性は過去から研究が沢山されていますので商品にすぐ反映できます。
 国民総所得GDIが10年で150万円増加するという指標も示されました。物価上昇分や、その他の要因で必ずしも今の状況ではないとすると、150万円の意味するところはどうなのか分からないところです。
 なんでもやってみないことには、わからないわけで評論家になるつもりはありませんが、異次元的金融緩和が貨幣数量説であり金利メカニズムの要素が含まれていないとすれば、この頃の情勢が示すようにデフレ克服は、これからの活動がエンジンであるのだろうと思います。

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NO4のTKK通信(後援会報)の原稿が書けました。

 3月4月の選挙応援をさせていただいて、発行が大幅に遅れましたが、原稿を持ち込みましたので、今月末には配布し始めることができそうです。
 記事は、25年度活動方針、24年度会計報告、特集「協働による道づくり」講演会から「新結合」の話、 重点的活動報告等です。
 もうしばらくお待ちください。 お待たせしています。

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3日の憲法記念日にさまざまな憲法談義

 以前、新聞記者の方から、憲法についての考え方を聞かれたことがありました。憲法を学んでいないため、恥ずかしい思いをしました。私たちは社会科の授業で、9条だけは重要という勉強をしてきた世代です。9条は昔も今もすごいものです。
 この平和憲法であり、人権尊重・民主主権・をうたったこの3つの柱は、私たちを守る絶対的なものであって、素晴らしい憲法です。ですから護憲派である私です。
 
 しかし、その私でも改正してほしいことがいくつかあるのです。
環境のことが書かれていないことを、存じています。水利権や源流域の水質保持で悩まされた私にとって、環境のことが憲法にないことをおかしいと思っていました。
地方自治に対する考え方も、国と地方の関係性が、融合型?ファジーすぎる役割分担?こんなことも時代にあった「かたち」ができるよう、最高規範にうたってほしいところです。
 
 護憲で改正という意見が、今までは学問的に変?に思えていて、新聞記者の方に「まるで知識なし!」と取られるのではないかと恥じたりしていました。

 でも、小林節教授の著書を読んで、「ストーン」と気持ちの中に入って、もやもや感が消えました。
日本だけが改憲に難しいルールではなく、諸外国と同じほどの難易度レベルであるのに、日本だけ改憲ができにくいのは、日本が憲法を自ら作ったことがない国民だからという推測も、そういえば明治憲法もドイツの憲法を確かお手本でしたね。現憲法はGHQの草案。

 平和憲法の世界に類のない最高規範を持つ国民としての自覚の中で、変えるべきところは改正へという考察や、議論をしていく時期であるのではないでしょうか?
国防軍とかいうお話ではなく、96条の改正緩和ということでもありません。
 国家権力を統制し、国民の人権を守り、国民の幸福を支える規範の憲法は、刑法や民法とはベクトルが違います。「国民はこうすべき」というものではないわけで、私たちが幸せになるための国家の規範なのですね。

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様々なことが変化するのに、社会の要求に応えられない施策デザイン

いつの新聞だったか、大手企業が夜間電力を蓄電して、それを周辺の事業所に電力供給するという発送電システムを構築するという記事をみて、様々なことが時代の要請の中で変化していると実感しました。
時代が価値の多様性を求める中で、単調な施策を創設しても時代性からなる社会の要求に応えられないと思うのです。

今朝の新聞によれば、県は0歳児の待機児童の減少に、0歳児保育を拡充する施設に保育士の雇用に補助するといいます。
待機児童がますます多くなっていることは存じていますが、0歳児は母親が母性の能力開花をするためにも育児をして、復職をするほうが子供たちのためにも保護者のためにも良好だと思っています。
1年6か月の育児休業制度が確立しているわけであり、それをするための事業所支援に補助金を支援したほうが、効果的です。

子供を持つ母親が仕事と育児の両立支援は、重要な施策の一つです。
県の考える施策をしても、0歳児拡充のため、施設要件を満たすスペースの確保に法人も整備費がかかることから、雇用補助があっても簡単には雇用が広がらないようにも思います。
仕事より思うより運ばない子育てを経験し、1年6か月後に復職した時には、その経験が必ず仕事に反映されるはずです。人を育てるのは本当に楽しくもあり難しくもあり、喜びでもありますから。

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農地維持へ交付金という記事に、中山間地の直接支払いの拡充か?と心躍る

コメ、麦、大豆などの限られた作物に戸別所得補償が始まったのは前の政権下。グローバルな市場経済に対応する食糧安保のような政策でもあり、国土保全でもあり、そして農家所得に刺激するものですね。

私たちは前の政権下から何度も農業生産が不利な中山間地にも直接支払い制度の拡充を求めてきました。静岡県の茶業は7割が条件不利地帯。
「お茶振興法」のおりも、「お茶の振興にかかる基本方針策定」の折も、そして、平素の要望活動にもいつも文書でそして口頭で申し上げてきました。

2014年度からはコメなどの限定せず、原則としてすべての農地を対象にする「多面的機能直接支払い制度」が検討されている模様。林業にも水産業にも拡大も。

TPPへの対応でもあるのでしょう。3兆円も農林水産業の生産が落ち込むという試算の中で対応策も必要ですから。
生産者の所得に刺激するものでなければ、効果は少ないわけで、どの程度の規模になるかを注視していきたいと思います。

この直接支払いのための財源確保に農業土木予算の削減をした前政権。現在は土木予算は何兆円も景気対策として財政出動し、さらに直接支払いに回せる財源の確保は、更に気になるところです。

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今月の内外情勢調査会全国月例の講師から「新結合」

 「新結合」どこかで聞いたことが。県知事がその職つつかれた直後、よく聞いた言葉です。そして「シュンペーター」も。
 アベノミクスの3本目の矢は、成長戦略であるが、イノベーションによる新結合なしには実現は難しいだろうと講師は言われます。
 「楽天」の三木谷会長兼社長の講演を拝聴しました。私が参加した東京で行われる全国月例会では最多の参加者だったのでは?と思うほど大勢。1200人がいました。すごい!
 創業は7人から、今では1万人の社員が。社内後は英語で、TOEIC526点平均が2年で734点へ、社内平均が200点も上がっていて、新入社員は830点以上を求めているようです。社員一人一人がグローバルな思考に変わってきているといわれます。
 そして創業から一貫してミッションは「エンパワメント」。
その素地ができた中で、シュンペーターの新結合を誘導しようとしています。新しい商品・新しい生産方式・新しい市場・新しい原材料の供給源・新しい組織の5つの新結合。
 国境はなくなるといわれます。インターネットの可能性で世界は大きな社会を形成しグローバル化へ。サービスと物のでは、国境がなくなるのであれば、それでは国内での残るものは何だろう?
 それは、人間そのものが生産する「感動」=文化・芸術にかかるもの、ストーリーのあるもの・ことであるのではないか?と考察し、「ジャパン・アゲイン」には市場経済とアイデンティティーのはざまで起こる相当な議論も必要なのだろうと感覚的な考察をしました。

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