2016年は丙申の年。暦の年頭の予想では株価は乱高下する不安定な年であると予想されていましたが、暦通りの不安定な経済状況でした。アベノミクスの成果は現れず、政府の政治的最重要課題として経済対策を優先している状況下でも、人々は経済の冷え込みに危機感を抱いています。人口は減少し、都市間・地域間で人口格差が起こっています。地域創生という言葉は四半世紀言い続けられていますが、それでも進まず、地域創生は今もこの国の大きな課題で、深刻さは深まるばかりです。
私達の生活も大きく変わっています。結婚せず、生活設計される人もおられますし、共働きは当たり前で、専業主婦家庭を大きく上回っています。労働人口が減っていく今、女性は勤労の担い手であり、子育てや介護を担いながら会社や工場で働かれています。介護保険制度等社会保障の政策が整い、働きやすくなっているものの、保育所が足りなくて待機児童がでて、その対策に保育所を創設し続けても、保育士の確保ができないなどの問題も山積しています。スピード感のある働き方改革は必須です。
そして、世界で初めての超高齢社会を迎え、社会保障費の増大や少子化への政策は、幾重にも必要なのは言うまでもありません。
国際的にも不安定な様相は強く、紛争やテロが続いています。我が国もついに南スーザンへ自衛隊派遣に伴う、「駆けつけ警護」の任務が追加されました。昨年の安保法案をはじめ、私達の国の戦争放棄・平和主義が脅かされる環境が出来つつあることに誰もが不安を抱くのも無理からぬことです。
また国際社会の右傾化、国内回帰の流れは、イギリスのEU離脱や、アメリカのトランプ現象らを見ても、強い示唆を感じるものです。
自然災害は地震列島日本の言葉通り、様々なまちを襲っています。今年も熊本で大地震が起こりました。南海・東南海連動の大地震が起こる可能性を研究者らから示唆されたり、原発事故への警鐘など、命を守る「防災」への意識が高いのも地域社会の状況です。
さて、このような私達が生きる現代、私達女性はどう行動するべきでしょうか?何も女性だけではありません、人としてどう行動するか、その中の女性に特化するならばということです。
政治の中で、女性の参画はそう容易いものではありません。アメリカ大統領選挙でも大きな驚きであり、ガラスの天井を打ち破ることができなかったクリントン氏を見ても明らかです。彼女以上の経歴を持つ女性政治家を知りません。それでも選ばれるには至りませんでした。
どうして、女性は政治から距離を置くのか、どうして女性は政治に参画しにくいのか、どうして女性は政治に向き合わないのか、わからないことばかりです。
これまで以上に個人生活と政治が密着していく中で、女性の性差(ひとを慈しむ母性・ケアの優位性・豊かな感性・変化と多様性に寛容等々)は、これまでにないほど政治に重要な意味を持つと感じています。私は女性が地方議会で果たす役割はますます大きいと考えています。約15年の活動の中で、感じていることを書き溜めていくことにします。
そして、男女共同参画が進まない、進化しないという方向にはせず、未来に私達がすべきことはなんだろう!という未来思考で書いてみたいと思います。近い未来には、女性たちが議会の半分の議席を確保する時代が来ると確信しているからです。