耳慣れない「クオータ制度」という言葉があります。お隣の韓国でも近くの台湾でも、その制度は利用されています。始まりは北欧諸国のようです。議会議員活動に女性が担い手となるために、議席を獲得しやすい仕組みを整えています。
色々なタイプがあって、男女2人がペアとなって立候補する、女性の議席の数を決めておく、立候補の男女割合を%で決めておく等々様々です。フランスなどは憲法に違反するという大きな議論から、国民がそれに賛同していく時間を持っています。
韓国でも台湾でも、女性が政治のトップに躍進できたのも、制度設計があったからだと思います。これらの国が、日本よりも男女共同参画社会であるからではなく、日本と同じように男性優位ときいていますので、制度設計の力学は大きなものでしょう。
日本でも東京都清瀬市の様に女性議員が半分ほどの議席を持つ都市も出てくるようになってきましたが、そのような社会文化になっていくには地方ではまだまだ時間がかかりそうです。
国会議員の選挙では政党が、男女の比率に気配りされると、比例代表制度の中で、少しずつ割合は変わっていくはずですが、地方の議会においては、難しい課題があり、クオータ制度の制度設計は今現在何の議論も始まっていません。
是非とも、女性議員を自力で少しでも増やしながら、制度設計ができるように、女性の声を国政に挙げていきたいものです。
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